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◆厳しい「保険」の未来
つい最近、アクサ生命の方と知り合いまして、同社の運営している企業型DC(確定拠出年金)について詳しく伺いました。
私はこれからの人口減少時代、保険や年金の仕組みというのは、非常に厳しい局面を迎えると思っています。
ありうる道は次の3つでしょう。
- 保険料が上がる
- 給付が下がる
- その両方
どれであるにせよ、厳しい未来です。公的な社会保障システムにあまり期待をかけられない時代になると思います。
そうなると当然、自己防衛を考えなければいけません。
◆企業型DCとは
その防衛策の一つとして、企業型DCというのは有効だと思います。
一応、初歩的な確認ですが、企業型DCというのは各企業で用意する「確定拠出年金」のことです。「拠出」する金額が決まっているので「確定拠出」というわけです。「拠出」つまり毎月の掛け金ですね。
掛金を決まった額負担していって、将来の年金にするのです。このとき、将来の年金がいくらもらえるかは定まっていません。
それは掛け金を運用した運用成績次第で左右されます。
運用が上手くいって儲かれば、もらえる額も増えますし、運用にしくじれば減ってしまいます。
私たちが「年金」として通常イメージするのは、「3万円毎月負担したら、将来の年金額は月に○○円」と決まっているタイプの年金でしょう。これを確定「給付」年金と言います。給付額が決まっているから「確定給付」です。
したがって確定給付は金額が決まっている安心感もある反面、増えません。
積極的に将来に備えよう、資産を増やしていこうと考える場合は、確定拠出の方がいいわけです。
◆企業型DCのメリット
最近は新NISAも始まり、投資が身近になってきました。
私はちょうどIT過渡期世代で、私が子どもの頃は紙の株券がまだ生きていましたし、インターネットが普及しだしたのが大学生の頃で、ネットを通じて投資がしやすくなったのはそのさらに10年後くらいでしょうか。
20代で気軽にインデックス投資ができるというのは、私からするとずいぶん恵まれた環境だと思います。
メリット1 初心者にうってつけ
とはいえ、今でも「投資は怖い」「投資は難しい」と二の足を踏む層も一定程度いるでしょう。
企業型DCは投資初心者には非常にいい着地点だと思います。
なぜなら、基礎設計が非常に守りの設計になっていて、冒険しようにもできないようにできているからです。
手堅い投資信託を1~2本選んで、後は毎月お金を放り込み、深く考えずに放置しておけばいいのです。
株式の歴史から判断する限り、高い確率でお金は増えます。
メリット2 金融リテラシーの獲得につながる
冒頭のアクサ生命の企業型DCの場合は、毎年保険会社の人が会社に来て、無料で勉強会を開いてくれるそうです。
会社は何も負担せずに、従業員に金融教育が提供できるわけです。
私はこの教育効果が企業型DC(少なくともアクサの企業型DC)の最大の魅力だと思います。
結局、従業員の皆さんが然るべく資産形成できていれば、会社への依頼心・依存心も薄くなり、労使トラブルも減るのです。
従業員を豊かにすることは会社のためになるのです。会社のお金で従業員を豊かにするにも限界はあるでしょうから、従業員さん自身のお金に働いてもらって、資産形成を図ってもらうというのが合理的です。
それにはどうしても金融リテラシーを高めてもらわなければなりません。
ギャンブルではなく、資産運用をしてもらうのですから。
本職の金融職から毎年レクチャーを受けられるというのは、非常に時代に合っていると思います。
企業型DCは時代状況を考えると、今後ますます意義を増していくのではないでしょうか。
メリット3 会社にキャッシュを残せる
企業型DCにおいては、従業員さんのお給料の一部を掛金に回すということも可能です。
例えば30万円のお給料のうち2万円を企業型DCの掛け金にして、残り28万円が会社から支給されるということです。この場合、掛金の2万円には社会保険料がかかりません。
社会保険料の負担は労使折半ですから、会社にもお金が残るし、従業員さん本人にとっても手取りが増えることになります。
ですからもしも、今までお給料のうち2万円を将来に備えて貯蓄していたのだとしたら、それを銀行ではなく企業型DCに回すと、具体的な投資をする前に、既に社会保険料の差額分だけ「利息」が付いているとも言えるわけです。
◆企業型DCの限界
もちろん企業型DCにも限界はあります。
まずNISAなどの個人で行う投資と異なり、選べる投資商品が極めて限定されます。
それゆえ失敗しづらいとも言えますが、「人気のアレ」には手が出せないという限界があります。
とはいえ、アクサ生命の企業型DCでラインナップされている某投資信託も、設定来のリターンが340%(つまり100万円が440万円に増えた)ですから、決して悪くありませんけどね。
また60歳まで受け取れませんので、資産がホールドされてしまうというのも限界の一つでしょう。
元よりあまり大きなお金は投じることができませんが、制約の大きいところです。
浪費癖のある人なんかは、こういう強制的なホールドがあったほうが、資産形成にはいいのですが、十分なリテラシーをもって投資経験を積んでいる人には単なる制約です。
ですから企業型DCは投資初心者向けなのです。
20代の従業員さんはその多くが投資初心者でしょうから、不用意に「マネーのお狩場」に誘い出すよりは、企業型DCという守られた空間で十分に慣れてもらうというのは賢明なプロセスと言えるでしょう。
そこからリテラシーを持って自分で証券口座を構えて、もっと戦略的に資産運用に発展させてもらえれば、労使関係の円満にもつながるのではないかと思います。
なお、上記のご縁もあり、小林事務所ではアクサ生命の企業型DCについては導入のお手伝い(就業規則整備など)ができます。
ご興味あればお声掛けください。
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