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生涯賃金2億3000万円とは

必要があってサラリーマンの平均生涯賃金について調べていましたら、ちょっと面白いことが分かったのでネタにしたいと思います。

生涯賃金は調査の仕方、試算の仕方によって多少変動しますが、男女でならすと2億3000万円位がよく目にする数字でした。

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ただ2億3000万円という額だけだと、いまいちピンとこなかったので、別角度からも計算してみました。

会社員として大卒22歳~60歳まで働いたとする。
月給額は年齢×1万円(22歳なら月給22万円)
賞与は毎年給料の3か月分

月給額は年齢×1万円、というのは言い換えれば初任給22万円でスタートして、毎年1万円ずつ昇給するイメージです。

結構リアルな想定だと思うんですね。
私は今45歳ですが、もし上記のモデルに当てはめるなら、今年収675万円ということになります。
45歳で年収675万円の会社員なら、結構悪くない会社員人生を送っている部類かと思います。

もっとも私は就職氷河期世代なので、この年収を「悪くない」と感じるのはその影響かもしれませんが(笑)

で、上記の想定で22~60歳までの生涯賃金を総合計すると、2億3085万円になりました。
偶然だったのですが、平均の生涯賃金に近い値が出てきて興味深かったですね。

「老後2000万円問題」が数年前に話題になりました。
金融庁の試算で老後には2000万円の預貯金がないと不足額を補えないというものです。

上記の生涯賃金を元に考えると、収入の10%を貯蓄に回していた人なら、老後資金2000万円は用意できるということになります。

この認識は若い人に程、持っていて欲しいものです。
この貯蓄を手堅いインデックス投資に振り向けていれば、おそらく倍の4000万円位は用意できるはず。

年利5%で複利が効けば、もっと増えるでしょう。
しかし、子育てなどのライフイベントで消費する分もありますから、4000万くらいが穏当かと思います。

ちなみにですが、上記の2億3085万円の生涯賃金を元に年金額を計算すると、厚生年金・基礎年金合わせてひと月16~7万円受け取ることになります。

年金+4000万の取り崩しだったら、病気せず、贅沢しない限り平穏な老後を送れるでしょう。
それでも何かトラブルを抱えたら一撃で大ダメージですけどね。

若いころ、周りの友人たちには稼いだお金は端から使って、貯蓄はほとんどないという人も多数いました。
毎月の携帯代の引き落としにも気を使うような人たちでした。

はてさて、今彼らはどういう40代になっているのか。
興味深いところです。

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